イナムラ・ヒロエ・シャルマ先生のZoom講座

6/8のZoom講座は、5月から来日されている先生のご主人、

国立グジャラート・アーユルヴェーダ大学大学院の元学長であるH.S.シャルマ先生も参加くださいました!

この特別講座はスクールの受講生へのステップアップ講座になり、
できるだけ身近に深く学び、個人的なお悩みもお聞きできるよう少人数制でしています。

お一人お一人と会話するように

全国そして海外からも参加され、お一人ずつに先生方からお話しもあり、ヨガの先生をしている方へは、

ヨーガとアーユルヴェーダは車の両輪と考えられています。体のごみはアーユルヴェーダが取り除いて、心のごみはヨーガが取り除くと言われています。」

「ヨーガ・スートラを書いたパタンジャリという聖者は、サンスクリットの文法にも関わった人なんですね。
言葉のごみ(過ち)を正すのはパタンジャリであると言われています。
従って皆さんは、体のごみも、心のごみも、言葉のごみも取り除くという、
そういう勉強をされると思いますので、できるだけたくさん吸収されて、そしてみなさんに伝えていっていただければ良いと思います。」

とお話しくださいました。

日本に普及していく始まりのお話し

高度成長期の食品公害問題が1970年代に再燃し、

当時先生が保健師をしていた頃に師である丸山先生の提案で、 行政ではもう済んだことになっているこの問題に、時間外で土日の勤務外に被害者に訪問し、後遺症などの症例を集めたというお話しもありました。

日本の医療や食の問題を憂い、丸山先生と日本アーユルヴェーダ学会創設メンバーである幡井先生らが、1968年頃に民族医学に注目し研究所を作ってインド視察に行かれた経緯や

グジャラート・アーユルヴェーダ大学を視察された時にシャルマ先生が案内したという日本にアーユルヴェーダが伝わる始まりのお話しもありました。

ドーシャについての深淵な理論

アーユルヴェーダの要となる「ドーシャ理論」の講座をして頂きました。

アーユルヴェーダの理論はとにかくドーシャ理論だけです。
病気になる原因もヴァータ・ピッタ・カパというドーシャのアンバランス、乱れ、不均衡によるという考えですね。
そして治療もそれに基づいて治療するという考え方です。」

「英語の訳から日本語に訳すと、サンスクリットの意味と言いますか、雰囲気というか、
食べ物でいうと味ですね。本物の味が変わってくるんですよね。
それは調理する人によって味が変わってくるのと同じだと思うんですけれども、サンスクリットの元の言葉を勉強するのと、英語から理解するのとすごく受け取る意味が違ってくるんですね。」

と、今回はサンスクリット語とその語源を含めて、それぞれのドーシャについて、大宇宙と小宇宙など生命の成り立ちのお話しもしてくださいました。

質疑応答とお悩み相談

最後に受講生みなさんお一人ずつに質疑応答をして頂きました。

代替医療についてのご質問やご家族の体調のお悩みなど、 先生方がアーユルヴェーダの観点から真剣にいろんなアドバイスをしてくださいました。

おすすめのハーブや日常でできる対処法、今後のアーユルヴェーダについてなど、分かりやすく親身にお答えくださったことに皆さん喜ばれていました。

シュローカで健康祈念

講座の締めくくりはシャルマ先生がチャラカ・サンヒター(アーユルヴェーダ三大医書のひとつ)の中にあるシュローカ(詩)を詠唱されました。

「毎日有益な食べ物を摂って生活をする人、
人に誰に対しても公平な態度がとれて、少しくらい悪いことをされても許すことができる人、寄付ができる人は、決して病気に煩わされない。」

という意味であるとイナムラ先生が教えてくださいました。

「これを少しは参考にして頂いて、健康に過ごして、またお会いしょう。」

と締めくくられました。

最後に記念撮影会

最後にみなさんで記念に写真撮影会をして、和やかに感動とともに終了しました。

みなさんに喜んで頂けて、とても深淵な知識をいっしょに学ぶことができて私も本当に嬉しかったです。

学び始めの方もとても分かりやすかったというお声や、

言葉に深みがあり、古代から伝わるアーユルヴェーダの深淵に触れられたように感じた

との感想も頂き、もっとアーユルヴェーダを学びたいというお気持ちになられたようでした

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